スカウトQ&A

 

Q スカウト活動の目的はなんですか?

Q 参加する資格や条件はありますか?

Q うちの子供を入れたいのですが...

Q スカウトのやくそくやちかいとは何ですか?

Q 男なのにスカートとはどういうことですか?

Q 79団はどんな団ですか?

Q どのような活動をしていますか?

Q 費用はどのくらいかかるのですか?

Q なぜ制服を着るのですか?

Q ボーイスカウトなのに女の子も入れるのですか?

Q よく教会やお寺で活動していますが何か宗教的なかかわりがありますか?

Q まだ子供だと言うのになぜ、室内ではなく、野外で活動するのですか?

Q なぜ、プログラムの中で整列するのですか? 

 

 スカウト活動の目的はなんですか?

 スカウト活動は一言で「良き社会人」の育成を目的とした社会教育活動であると言われています。

スカウト世界機構が定義するスカウト活動の目的は要約すると「青少年がその潜在能力を十分に発揮できるように発達を促し、責任ある市民を育成すること」となっています。

「責任ある市民」が、つまり「良き社会人」ということで、二つの言葉があります。「責任」と「市民」です。

ここでいう「責任」とは、いかなる組織・グループにあってもリーダーシップが取れるということです。責任を引き受けることを嫌がる風潮が現代にはありますが、それができなければ他人と信頼関係を築いたり、人の親になることはできません。

「市民」とは社会のルールに従うことを前提に権利と自由を与えられた存在です。権利や自由を守るためには、所属する地域や組織に安全と利益をもたらす存在でなければなりません。

スカウト活動においては少年達に活動の「計画・実行・評価」にかかわらせてリーダーシップを体験させ、自らと仲間の安全の管理とチーム全員の発達・成長について主体的に協力し合うことや、全国的、国際的な交流活動を通じて「責任ある市民」への発達を促します。

このような「責任ある市民」はなによりも地域社会や企業において必要とされる存在です。個人の能力うんぬん以前に、ルールを守りながら、チームワークを機能させ、常に問題点を改善しつつ事業を推進できる彼あるいは彼女がいることで安全と利益がもたらされるからです。

スカウト活動が社会教育活動とされるのも、このように社会にとって有益であり、企業内の研修以外ではなかなか修得できないこれらの資質を、少年のうちから身に付けさせる体系的な活動を行っていることによると思います。

 

 参加する資格や条件はありますか?

 スカウト活動は小学校一年生(9月以後であれば幼稚園の年長から)から、25歳まで、各年齢の特性に合わせた5つの部門を通じて一貫したポリシーによって行われ、自ら参加したいと希望する青少年はいつでも、その年代を対象とする部門から参加することができます。

参加するための唯一の条件は、仲間の前でスカウトのやくそくやスカウトのちかいを立てることです。

部門

対象

活動の特徴

ビーバースカウト

小学1年生の4月から

小学2年生の3月まで
年長の1月から仮入隊可

遊びを基本としつつ、ルールを守り、集団に参加できる。

カブスカウト

小学3年生の4月から

小学5年生の3月まで

異年齢のグループの中で、常識を身につけ、個性を発揮する。

ボーイスカウト

小学6年生の4月から

中学3年生の3月まで

自ら役割と責任を分担し、未知の出来事にも対応できる。

ベンチャースカウト

高校1年生の4月から

高校3年生まで

アイデンティティを確立し、社会に参画する。

ローバースカウト

大学生年齢から

25歳まで

よき社会人としての実践的活動を行う。

    ビーバーは森の川などに棲む動物のビーバー、カブは動物の仔、ベンチャーは冒険者、ローバーは武者修行を意味する。

 

 うちの子供を入れたいのですが...

 お子様自身がスカウト活動への参加を希望されるのであれば、いつでも入団できます。

ご連絡をいただければ、活動の日程をお知らせしますので、一度か二度見学されたうえで入団されるのが良いかもしれません。特にビーバースカウト年齢のお子様はまだ自分の意思がはっきりと確立されていないので、雰囲気に慣れる意味も含めて見学されるのが良いと思います。見学はいつでも歓迎いたします。

他の団とあわせて見学され、良いと思った方に入団されても結構です。

見学時点でご自宅の連絡先をお聞きしますので、以後は各隊の指導者の方からご連絡致します。

入団をお決めになったら、仲間のスカウトの前で、ちかい式を行います。

自らの意思でビーバースカウト・カブスカウトであれば「やくそく」をし、それ以上であれば「ちかい」をたてます。

入団時期によって費用が異なりますので、入団後、隊指導者より費用の説明があります。

あくまでも自発活動であることが原則なので、いつでも退団することができます。

 

 スカウトのやくそくやちかいとは何ですか?

 青少年がスカウトになるときには自発的意思で誓約(やくそく・ちかい)を立てなければなりません。

各部門のやくそくとちかいは以下の通り。

ビーバースカウト

ぼくはみんなとなかよくします。

ビーバー隊のきまりを守ります。

(ビーバー隊のきまりは、「元気に遊ぶ」「ものを大切にする」「よいことをする」の三か条)

カブスカウト

 ぼくはまじめにしっかりやります。

 カブ隊のさだめをまもります。

 (カブ隊のさだめは、「すなおである」「自分のことを自分でする」「互いに助け合う」「おさないものをいたわる」「すすんでよいことをする」の五か条)

ボーイスカウト以上

 私は名誉にかけて次の三条の実行を誓います。

 神()と国とに誠を尽くし、おきてを守ります。

 いつも他の人々を助けます。

 体を強くし、心を健やかに、徳を養います。

 (スカウトのおきては「誠実」「友情」「礼儀」「親切」「快活」「質素」「勇敢」「感謝」の八つの徳目を身につけるというもの)

 

そのスカウトの親でもなく、学校の先生でもないスカウトの指導者は、彼らスカウトがこうしたやくそくやちかいを守ることを前提に、あるいは守れるように指導を行います。

やくそくやちかいはある意味でスカウト活動という遊び全体を通したルールであり、この普遍的なルールがあるからこそ、この運動は国境を越え、人種・宗教を超えて全世界に広がっています。

 

 男なのにスカートとはどういうことですか?

 「スカウト(Scout)」とは「斥候(せっこう)」を意味する英語で、仲間から先行して未知の領域に入り、そこにある危険や収穫を探る仕事を言います。

仲間の支援は得られないので、自らのことは全て自分でできなければなりません。また、自分が状況を悪化させたり、悪意のある相手に見つかれば仲間を危険に陥れることになります。

自然や環境など周辺状況に対する理解力、観察力、注意力、推理力、応用力、忍耐力、チームワーク、生活技術そして当然、体力も必要となります。

 

少年たちはその成長の過程において、多くの「未知」に直面します。

成人にとってはそれほどの問題でもないことが、彼らにとっては大きな問題となります。

スカウト活動は青少年が積極的に「未知」に挑戦し、自らの創意工夫とチームワークによって問題を解決する能力を育みます。

 

 79団はどんな団ですか?

 当横浜第79団はスカウトの保護者によって構成される育成会を基盤とし、その中から互選によって選ばれた団委員によって運営され、団委員会に委嘱された指導者がボランティアで指導にあたっています(このように、保護者のみによって育成会が構成される団を地域団と言って、お寺や教会等の経済的バックボーンを持つ団と区別されます)。指導者の多くはボーイスカウト日本連盟の定める所定の研修を受けた保護者が務めています。

 

発足以来30年以上の伝統に立ち、神奈川県内でも最大級の人数を擁し、活発な活動を行っています。

特に複数の小グループ(班・組)が、グループ内の役務や責任を分担しつつ、互いに競い合いながら自発的に能力を向上させていくスカウトの班制教育のメリットを生かす活動を行っております。

 

 どのような活動をしていますか?

 活動は基本的に月に2回から3回、週末に行なわれます。

一般の集会は近くの公園や学校の施設などで行います。

ハイキングやキャンプでは郊外に出かけることもあります。

 

スカウト活動はその全ての局面で教育的意義を持ちますが、レクリエーションやレジャーとしてもとても楽しめます。保護者の参加も自由です(ビーバースカウト活動では安全管理上、保護者の参加・協力が必要です)。

具体的な活動内容については活動の紹介のページをご覧下さい。

 

 費用はどのくらいかかるのですか?

 費用はボーイスカウト日本連盟への登録費と活動に伴う実費を頂いており、内訳は以下の通りです。

 

初年度(4月入団の場合)

入団費

5,000円

初年度のみ

入団金          3,000円

神奈川スカウト会館維持費 2,000円

活動費

20,000円

次の3月までの月数×1,750円

ただし、20,000円を越えない

保険料800円を含む

登録費

4,400円

日本連盟登録費

4月から8月 2,200円

9月から3月 1,100円

神奈川県連盟登録費 1,000円

横浜地区登録費 次の3月までの月数×100円

 

次年度以後

活動費

20,000円

団の会計年度に合わせ4月にお支払い下さい。

登録費

4,400円

日本連盟の会計年度に合わせ4月にお支払い下さい。

 

これらの会計は全て育成会に報告され、監査と承認を受けています。

この他に、制服や個人の備品の購入に伴う費用(年少の部門では先輩のお下がりをもらえたりします)、活動に参加するための交通費やキャンプなど特別な行事の参加費などを個人で負担していただくことがあります。

 

 なぜ制服を着るのですか?

 制服と言うと軍服からの連想で、軍隊的訓練を行っているような印象があるのでしょうが、スカウト活動は個人の自発意思を何よりも重視し、少年に責任を与え、失敗からより多くのことを学ばせるなど、軍隊的訓練とは全く対極にあるものと言って過言ではありません(軍隊では「独自の判断」より命令が優先し、「失敗」は即ち戦死につながります)。

スカウトの制服は全世界でほぼ共通のものであり、名誉の象徴です(国旗同様法律で保護されている国もあるそうです)。

スカウトの制服はその少年が救急法などの訓練を受けている証明でもあり、怪我人に対して応急手当をするときには、ただの子供がやるのではないという説得力を持ちます。制服に付いている色とりどりのバッジは単なる飾りではなく、そのスカウトがどんなことができるかという能力の表明です。

制服の縫製は二本の棒を袖に通し、ボタンを留めただけで簡易担架となる強度があり、ネッカチーフは野外活動において後頭部を陽射しから保護して日射病を予防し、寒い時には保温効果もあり、非常時には包帯としても使える三角巾の代用となります。

なによりも、制服を着ることは彼がスカウト、即ち、いつも、どんなときでも他の人々を助けることを誓った存在であることを表す意味を持ちます。

 

 ボーイスカウトなのに女の子も入れるのですか?

 野外活動を基本とするスカウト活動において、女子の活動はさまざまな制約をともないます。着替えやトイレのこともそうですし、自然の中には人間が制御できない危険もあり、親としての自然な感情では女の子に危険をともなう活動をさせたくはないでしょう。また、ボーイスカウトと兄弟姉妹関係にあるガールスカウト(イギリスではガールガイド)の活動もあります。

しかし、これらのことをご理解されたうえで、児童本人も保護者もご希望される場合は、個別にご相談させていただいております。女の子も多少泥に汚れたって「ワクワク、ハラハラ、ドキドキ」するような活動に魅力を感じるのでしょう。

当団においても当初は、兄弟がスカウトであり、この活動に対して充分に御理解されている保護者がいることを前提に女子の受入れを始めました。ちなみに平成17年度にスカウトの最高の進歩段階である富士章を取得したスカウトは女子スカウトでした。

中には、兄弟にスカウトがいて入団した女子スカウトから誘われて入団されたお友達もいます。

 

もっとも、年少部門の年代では女の子の方が発育が早く、元気な女の子達に男の子がやられっぱなしといった状況もあるようですね。

 

 よく教会やお寺で活動していますが何か宗教的なかかわりがありますか?

 スカウト活動は全ての宗教に対してオープンな活動ですが、全体として特定の宗教との結びつきはありません(団によってはスカウト活動の主旨に賛同された宗教団体が育成組織となっている宗教団があります)。

スカウト活動は信仰を奨励しています。

それは誰も見ていないところでも正しい行いをすることや、どんな状況でも最後まであきらめないこと、自然を大切にすること、それらを総合して強い心を持つことなどにつながるからです。

しかし、それはあくまでもスカウト自身の自発的なものでなければならず、組織として強制することはありません。

 

 まだ子供だと言うのになぜ、室内ではなく、野外で活動するのですか?

 ボーイスカウト運動の創始者ベーデンパウエルは「自然研究こそ幸福につながる道だ」と言いました。

我々は自然を制御することはできません。雨や風を止めることもできません。ですから、暖房や冷房のある人工的な環境を作り出してその中で生活しています。

野外で活動するということは、制御できない環境の中に入るということであり、自然研究とは、いかにその制御できない自然に対処するかということを実践的に学ぶということです。

そこでは、自然を「素直に、ありのままに観察し、法則を見つけ出し、それを柔軟な発想で活用すること」が絶対に必要となります。実は、野外に連れて行けば少年たちは自然にそれを行うようになります。それができなければキャンプでの生活を維持することもできません。

野外のフィールドでは指導者も「教え込む」のではなく、少年たちが「発見する」ように導きます。

そこには「用意された正解」や「完全なマニュアル」はなく、自らの知恵と工夫で問題を解決しなければならず、そのことを通じて「生きる力」を育みます。

また、野外での生活には暑さ寒さなど大きなストレスがあります。しかし、それらのストレスは直ちに死につながるような文明社会のストレス(戦争や事件・事故に巻き込まれる危険)などから比べるとずっと穏やかなものであり、それを克服することによって少年たちの健康を大いに増進するものです。

感受性豊かな少年の内に自然の驚異に触れ、感動した経験と強健な体を得られれば、人生のあらゆる局面において状況を「素直に、ありのままに観察し、法則を見つけ出し、それを柔軟な発想で活用すること」ができるようになるでしょう。それができれば、彼の、彼女の人生は必ず幸福になります。

自分たちが制御できないものに対して素直になれるということは、実社会への参画をスムースにし、ある意味で信仰へもつながるものとなります。

逆に言えば、自分たちが制御できないものを受け入れられないという状態が「切れる」とか「ひきこもる」という現在の若者に多く見られる現象なのだと思います。

制御できない野外であるから多くの失敗を経験します。そのことを通じて失敗を恐れないようにもなり、生きることへの自信がつきます。競争の中で失敗を許されずに育った若者たちの中には、のりしろが少なくなって精神的にもろくなり心の病に至るものも多いようですが、ボーイスカウト活動を経験した少年はきっと強い心を持てるようになると思います。

ボーイスカウト活動が他のレクリエーション活動と大きく異なるのは、このような教育的意義を踏まえつつ野外活動を行っているという点にあります。

 

 なぜ、プログラムの中で整列するのですか?

 「整列」はプログラムとプログラムの境界を明らかにするためのフォーメイションです。このフォーメイションを取ることによって、グループのリーダーは容易にメンバーの状態を確認することができ、スカウト達は気持ちを切り替え、次のプログラムに新たな気持ちで取り組みます。

例えば、人間関係技能を涵養するためのソーシャルゲームではゲームの始めに「サークルアップ」と言って、全員が平等の立場で円形に並び、手をつなぎます。これは参加者がゲームに参加する準備が整い、指導者の指示やルールに従うことを自ら表現する意味を持ちます。

スカウト活動における「整列」も、ほぼこれと同様の意味ですが、往々にして軍隊的教練と混同されます。指導者の中にも大人から見た「整列」の良し悪しを指摘することが容易であるため、その誘惑に負けてしまう傾向がありますが、行進や些細な姿勢の乱れなどに拘泥する軍隊的教練は「ドリル」と言ってスカウト活動では忌避されるべきものです。

「列に並ぶ」ことも、スカウト活動においては「自発的」でなければなりません。そのために少年達を小グループに分け、責任を与えることで自発性を導く方法をとります。

 

その他、疑問の点がありましたら、こちらまで。